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シンクライアント環境を整理する。

シン(thin)クライアントの4つの方式を整理。ネットワークブート、サーバーベース、ブレードPC、仮想PC


広義

 クライアント端末は最小限処理、ほとんどの処理をサーバに集中。

狭義

 機能を絞り込んだ専用クライアント端末。
 ゼロクライアント (Zero client)
  クライアント側に Windows、UNIX、Android などの一般的なGUI OSを使わない

方式

ネットワークブート方式

 サーバにOSイメージを置く。
 端末起動時にPXEでネットワーク経由OSブート方式。
 アプリケーションの処理は端末で行う。
 Unix系のOSが使われることが多い。
 ユーザーは、通常のPCと同じ感覚で使用する。

 ユーザーごとに使用するアプリケーションが異なる環境では、
 環境の数分イメージファイルを用意する必要がある。

サーバベース方式

 全てサーバ上で行い、端末は遠隔操作役割のみ方式。
 サーバのプリケーションを複数のクライアント端末が共有する。

 サーバから端末に画面情報転送、端末からサーバへキーボードやマウスの入力情報転送。

 最も普及した方式

 一部のプロダクトではマルチユーザーに対応していないWindows アプリケーションも、
 CPU やメモリ空間、ファイルシステムやレジストリ空間、IPアドレスまでユーザー毎に仮想独立化する技術を利用し、
 サーバベース方式で動作させることが可能。

ブレードPC方式

 クライアント分のPCブレードを並べた方式。
 ※ブレード:CPUやメモリ、各種コントローラを実装した基板。パソコンのマザーボードと同様な形状のコンピュータ

 Windowsアプリケーションの互換性の課題を改善することを目的に考案。
 管理が煩雑であまり普及していない。

仮想PC方式

 高性能サーバ上でVMWare,Xen等のハイパバイザーを使用して仮想マシンを多数実行する。

 サーバベース方式、ブレードPC方式の弱点補完。

 ユーザーは個々の仮想マシンに接続してシングルユーザーのクライアントOSを使用する。
 ユーザーごとに専用のハードウェアが割り当てられる。
 通常のPCと同等のリソースが利用できる。


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